サンコーのRGB21-HDMI変換アダプタを買ってみたのでレビュー


サンコーレアモノショップ
RGB21-HDMI変換アダプタ RGBHDADPを買ってみた

RGB21ピンをHDMIに変換するのは、フレームマイスターが有名だが、
遅延が殆ど無いなど高性能なため、価格が高いのが難点だった。
その対抗としてなのか、非常に低価格(4980円)で
サンコーのRGB21-HDMI変換器が登場したとニュースを読んだため、
早速秋葉原で人柱として購入してみたのでレビューしたいと思う。

仕様としては公式サイトに書かれているように、
1080Pや720Pの解像度に解像度ボタンで切り替えができる。
また、4:3や16:9のアスペクト比設定もできるので、
横長に伸びてしまうということは避けられる。
SFC、SS、PS1/2の動作確認済みとなっており、
自分が求めているスペックはほぼ満たされているため、
後は映像の性能と、遅延がどの程度あるかというところが気になるところだった。

早速PS2を接続してみたら緑色っぽい画面がでた

PS2を接続すると全体的に色が緑っぽく映ってしまった。
この手の商品が欲しい人はわかっていることだと思うが、
まず、PS2をつなぐ場合は、ディスクを入れずに起動させて、
管理画面にて画面モードをRGBに変更する必要がある。
これまでD端子などで接続していた場合は
画面モードは「Y,Cb/Pb,Cr/Pr」にしているかと思うので、
色が緑がかって表示されることになる。
「Y,Cb/Pb,Cr/Pr」の状態でRGBHDADP経由でHDMIを接続しても、
色が緑になってしまうが、何が書いてあるか十分に読める状態だった。
よって、そもそもPS2管理画面を映すものがなくRGBに変更することができない・・・
ということにはならないので安心だ。
とりあえずつなげて、変な色の状態のままRGBに変更すれば正常な色になる。

ゲームを起動してみた

試してみたゲームは、
カプコンクラシックスコレクション(大魔界村)、
ハイパーストリートファイター2(トレーニングモード)、
連邦vsジオンDX
で、とりあえず数分間ずつ遊んでみた。

環境としては、RGBHDADPの1080Pの4:3モードにし、
テレビはブラビア32W700を用いて、ゲームモードに設定した。
※ゲームモードの遅延は0.1フレームと公式サイトに書かれている



まず、大魔界村は静止状態であればそこそこな画質に見えるが、
アーサーを移動させ始めるとぼやけた感じで映像が映る。
また、映像遅延があるようで、ジャンプや攻撃が数フレーム遅れる感じがした。


ハイパーストリートファイター2に切り替え
リュウを使い、ジャンプ強キック、しゃがみ強キックの基本コンボを試してみた。
ジャンプ強キックを相手の腹あたりに当てないと連続技にならないため、
キックを出すタイミングはジャンプ下降後遅めのタイミングとなるが、
いつものタイミングで強キックを出してもキックが出ず着地してしまった。
つまり、映像遅延が大分あるという事がよくわかった。

3Dポリゴンゲームではどうかと、連邦vsジオンDXに切り替えた。
映像も鮮明になったかというとそうでもなく、微妙な印象だ。
遅延については、ゲーム自体が高レスポンスなゲームではないため、
そこまで気にならなかった。

結論としてはどうなのかというと

私個人の印象としては、アクションゲームでは使えない機械という判断となった。
まず映像遅延が致命的だ。
感覚的には4・5フレームくらいは遅れていると思われる。

RPGなどをメインにしていたり、
遅延があっても特に気にならないという方はいるだろうと思うが、
そのようなプレイヤーにとっては、
低価格であるこの機種は選択肢としてはありなのかもしれない。
アクションやシューティングがメインの方は
必ず一度体験してからの購入をすすめたいと思う。

また、画面でスクロールがあると若干ぼやけることが発生する点も
動作が遅いRPGやアドベンチャー系を遊ぶのがメインであれば気にならないかと思うが、
アクションやシューティングがメインだと気になってしまうことが多いかと思われる。

ブラビア32W700CはD端子を搭載しているので、
D端子で繋いで比較してみたが、D端子の方が見やすい映像のように感じた。

ただしD端子は若干チラツキ(点滅の様な)がある所が気になったため、
個人によって印象が異なってくるかと思う。
D端子で接続している場合は映像遅延も気にならないレベルのため、
PS2はとりあえずD端子接続で遊ぶことにした方が良さそうだ。。

現在SFCとセガサターンをすぐに試すことができる環境ではないため、
PS2でしか試せていないのだが、
他機種にした所で印象が変わると思えない様な結果となった。

実績があるフレームマイスターの購入を今後検討したい

マイコンソフトの商品では、XRGB2やSELECTY21など、
ブラウン管モニターを利用していた時代はよく使用していたのだが、
最近レトロゲームについては、
任天堂のバーチャルコンソールをはじめ、
現行ゲーム機への過去ゲームの移植が頻繁にあり

レトロゲーム機の実機を用いずとも、それなりに楽しむことができていたので、
フレームマイスターについては購入するまで至っていなかった。
また、レトロフリークなど手軽なHDMI接続機種が発売されたことも大きい。

しかし、最近では、レトロフリークのSFCの入力遅延が気になっていることや、
セガサターンや初代XBOXなどの懐かしいゲームを
久しぶりに遊んでみたいという欲求にかられており、
実機で遊ぶ環境を整えておきたくなってきた。

そのタイミングで今回のサンコーRGB21変換機の発表だったので飛びついたのだが、
やはり安いものにはそれなりの理由があることを痛感させられたのだった。。
勉強代としてはそれなりに痛い出費となったが、
素直にフレームマイスターを購入することを検討したいと思う。
フレームマイスターが自分が納得できるものだという保証はないのだが、
ゲームにこだわりを持っているプレイヤーでも利用している実績があるため、
慎重に情報を集め、検討を進めていきたいと思う。

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