バーチャロンとの出会い


バーチャロンというゲーム

最近はたまにしかプレイしていないが、
自分の人生を大幅に狂わせたゲームというのは間違いないだろう。
学生生活においてこのゲームにあまりにも長い時間を使ってしまったことで、
ゲームマニアまっしぐらな奴になってしまったことは否定出来ない。
最近になって、初代バーチャロンが、XBOX360/PS3に移植されたことで、
昔の記憶が蘇ってきてしまったので少し綴ってみる。

出会った所


バーチャロンを初めて知ったのは、
1995年当時刊行されていたゲームチャージという雑誌の記事だったかと記憶している。
その時点ではまだバーチャロンは稼働しておらず、
記事にはバーチャロイド(VR)の紹介が載っており、
第一印象はファミリーコンピュータロボットのような感じに見えて、
とても高速な戦闘を行うようなゲームに見えなかった。
アファームドはSF2のガイルにしか見えなかったし、
バーチャファイターのような格闘モノかと思っていた。
余談だが、他の記事はファイティングバイパーズでハニーで連勝すると
スカートがとれるというしょうもない技が載っていた気がする。
この時期はデイトナUSA、バーチャファイター2など、
セガのモデル2という基板のゲームが台頭しており、
これらにはとんでもない衝撃を受けさせられた。
それまでどちらかと言えばカプコン押しだった自分が
セガゲームばかりに夢中になっていた。

1996年正月の冬休みに、
SEGA直営のゲーセンに友人とデイトナUSA(8台通信台)をしに遊びに行った時に、
ぽつんと置いてあったDXツイン筐体ゲーム、それがバーチャロンだった。

最初は雑誌に載っていたゲームかーと思っただけだったが、
友人とプレイした時にダッシュ攻撃や近接攻撃の爽快感、
動いているVRのカッコ良さにみるみるハマってしまい、何百円もプレイをしてしまった。

それ以来、近くのゲームセンターでちょくちょくプレイをするようになった。

このゲームは全く新たなジャンルなので、これまでのゲームの経験や考え方が通じず、
皆がスタートラインから始まって戦い方を身につけていくしかない状況だった。
正直自分は対戦格闘は対人戦で強いわけではなく、
地方のゲーセンですらたまに勝てる程度の実力だったが、
バーチャロンについては対人戦でもそこそこな割合で勝てていた。
やはりスティック2本という特殊なコントローラーでは、
事前に数をこなしている方が圧倒的有利ということがあったのだろう。


色々なテクニックを使う者が現れてくる

「しゃがみ撃ち」やら「回り込み近接」など、
徐々に広まってきているテクニックを駆使する兵どもが現れ始め、負け続けることが度々あった。
その都度、新たなテクニックを使うプレイヤーの後ろに張り付いて操作を観察し、
テクニックを盗んで自分のものにしていった。
この徐々にプレイヤー全体で強くなっていく過程が非常に楽しかったのが、
このゲームにはまってしまった一番の理由だっと思う。


家庭用移植への期待

その後しばらく対戦に明け暮れていたが、高校生の小遣いは少なく、
リーマンのように無限につぎ込むことができなかったため、
家庭用の移植がされたら嬉しいなと思っていた。
そんな中セガサターンに移植されるという情報がちらほら出てきた。

アーケード基板モデル2のセガサターンへの移植としては、
デイトナUSAやバーチャファイター2が先行して存在していた。
モデル2とセガサターンのスペックの差があまりに大きいため、
見た目はさすがに完全再現とは行かながったが、
内容はそれなりにアーケード版を再現できていた。
バーチャファイター2にいたっては秒間60フレームの描画をしており、
動きはなめらかでよく頑張って作ったものだと感激したものだ。
セガサターンマガジンにはバーチャロンプロデューサーの亙氏が度々登場して、
良い感じで移植できているコメント記事が載っていたので、
バーチャファイター2の前例もあるし今のセガなら間違いないという気持ちを持っており、
発売が待ち遠しくて仕方なかったことを覚えている。
そしていよいよセガサターン版バーチャロン発売日の
1996年11月29日を迎えることになる。。


次回セガサターン版の衝撃へ続く。。



©SEGA CHARACTER DESIGN:KATOKI HAJIME

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