2007年といえば、バーチャロンフォースも設置店舗が殆どなくなっており、
バーチャロンマーズはとっくに叩き売りされていた時期だ。
さらに言えば、Xbox360などの次世代のハードが発売され普及が始まっていた時期でもある。
こんなタイミングで10年以上前のゲームを良くも移植してくれたと思う。
SEGA AGES2500シリーズの初期作品は問題作ばかり
話がそれるがSEGA AGES2500シリーズの初期のタイトルでは下手なアレンジ移植シリーズという結構ひどいものだった。
ゴールデンアックスが大好きだった私は、
SEGA AGESで発売されるゴールデンアックスを非常に楽しみしていた。
発売日に購入してプレイしたところ、
アーケード版と全く違う、だたのつまらない3Dアクションゲーと化していた。
しかし、SEGA AGESシリーズもつまらないアレンジ移植より、
完全移植+おまけ要素の方がユーザー受けすると途中でわかった様で
方向修正され、モデル2のゲームなども移植がされ始めたのである。
PS2版バーチャロンはおまけも充実ですごかった
そのような経緯を経てようやく発売されたPS2版バーチャロンは、おそらく現時点で内容としては最高のものではないだろうか。
完全移植に加え、アーケード版になかった各キャラへの特殊技の追加や
1ディスクでも可能な画面分割対戦、
LANケーブルによるリンク対戦(xlinkを用いたインターネット対戦も)が可能なのだ。
更に近接のみのモードや、ちびキャラモード、ボスが使えるモードなど、
遊び要素も満載という至れり尽くせりな内容だった。
難点を上げるとすれば、今の高解像度液晶モニタが標準の時代では、
PS2の解像度が低いため、たとえD端子などで接続をしたとしても
ボケボケな画質になってしまう事や、
xlinkを用いた対戦はハードルが高く人が集まりにくい点位だろうか。
発売日当初では、xlinkにそれなりの人数が集まり、
Windows版バーチャロンのネット対戦を思い出すような楽しみ方ができていたが、
現在ではほとんど人はいないと考えていいだろう。
PS2版の出来に満足した私は、
所持していたモデル2基板のバーチャロンを手放す事にしたのだった。(しかも2枚とも・・)
本当はバーチャロンというゲームをすべて所持していたかったのだが、
モデル2基板の大きさがあまりに大きすぎるため、
家庭の事情というやつで手放さざるを得なくなったといっていいだろう。
Xbox360/PS3で高解像度モニター対応で完全移植
後にXbox360/PS3版バーチャロンがダウンロード販売され、PS2版での不満点であった昨今の液晶モニターに対応した画質改善や
通信対戦の課題がクリアされて良かったのだが、
PS2版の追加要素は一切含まれておらず、純粋にAC版を移植したものであった。
気軽に通信対戦を楽しむ事ができることや、
AC版と全く同じもので遊べるという意味では100点なのだが、
PS2で追加された特殊技で通信対戦を遊んでみたかったという残念感がある。
また、画面分割対戦ができないため、
ローカルだけで対戦をするには本体を2台とソフトを2つを
用意する必要がある点も少々残念だ。
(LAN対戦はXbox360版のみでPS3版は不可能)
とはいえ、今でも人数こそ少ないものの、
夜間はそれなりに家で通信対戦ができるのだから、良い時代だなとつくづく感じる。
バーチャロンは今やっても面白いゲーム
初代バーチャロンの思い出を長々と書いてきたが、すでにリアル友達でバーチャロンを続けている人が一人もおらず、
一人でモチベーションを保ってよくやってきたなと自分で感心する。
すでにプレイヤーもそれなりの歳だろうから仕方ないと思うが。。
全国のプレイヤーたちよ、まだこれから対戦環境が消え去るまで
末永くバーチャロンの対戦を楽しみましょう。
©SEGA CHARACTER DESIGN:KATOKI HAJIME
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